経理が強い会社のメリットとは何か? | 経理が強いの意味も合わせて解説

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さて、今回は「経理が強い会社」というテーマでお届けしたいと思います。そもそも経理が強いとは何か?経理が強いと会社にとってどういったメリットがあるのか、という点も合わせて解説できればと思います(*^▽^*)

 

もくじ

 

 

経理が強い会社とは? | 経理が強いとは何か?

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よく言われる「経理が強い」というのはどういった意味なのでしょうか?色々な意味があると思いますが、ビジネス的な視点で見るのであれば、経理が強い=数字をしっかりと管理できて、数字に基づいて行動ができる会社、と読み替えることができると思います。数字がしっかりと管理できて・・・というのは、会計でいくと「管理会計」の守備範囲ですね。

 

ちなみに、正しい財務諸表を作成するために使うのは、「財務会計」でしたね。財務会計はしっかりとしたルールが整備されているので、これに従って書類を作成しなければなりませんが、管理会計は数字の視点から会社の経営をよりよくしていくために存在しているので、きちっと決まったルールが決まっているというよりはその場その場の状況に応じて使い方を変えていくイメージですね。

 

財務会計管理会計の違いについては以前の記事で書いてますので、こちらも合わせて参考にしてください!

 

関連記事:財務会計と管理会計の違いがわかる

 

経理が強い会社とは? | どういったメリットがあるのか?

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では、経理が強いと会社にとってどういったメリットがあるのでしょうか?先ほど数字に基づいて行動ができると書きましたが、会社の動き方って、①戦略、計画を立てる、②計画に基づいて実行する、③実績と計画を比較して想定と違うところを分析する、④分析に基づいて改善するためのアクションプランを実行する、この流れなんですね。

 

そして、計画を立てたり実績を集計したりというのは、「数字」というのが事実情報として扱いやすいですし、理解がしやすいんですね。なので、このようなPDCAサイクルって管理会計の予算と実績管理が使われることになります。数字を見れば、成果が出ているのか、出ていないのか?そもそも想定した成果なのか、たまたまの成果なのか?このあたりがわかってきますね!

 

では、計画が無い中ビジネスをしようとすると、どうなるでしょうか?まずビジネスをやっていく上で重要なのは、どの領域にどうリソースを配分していくか、ということです。リソースというは、お金とか人員とか、利益を生み出すのに必要なものを指しています。世の中に競合の会社がいなければ、ゆっくりと時間をかけて色々な領域にリソースをかけていけば良いと思うのですが、世の中には競合がたくさんいて、常に新しいプレイヤーも参入してこようとしてます。こんな中では、リソースを分散させていると、全部が中途半端になってしまい、1つの領域にリソースを集中投下していくる競合に負けてしまうのですね。

 

例えば広告予算とかわかりやすいですが、自社が全部で10の領域に100づつ予算を使うところを、他社が1つの領域に1,000投入してきた場合、どんなに広告の内容が良くても10倍の予算差があるので、これを埋めるのは結構大変ですよね。そのため、リソースを特定の領域に集中させるって結構重要なのです。

 

そして、このリソースの配分をどうするかを数字でとらえたのが「予算/計画」なんですね。なので、予算というのは、いくらのお金や人員を投入して、いくらの売上・利益を出すか、というのをまとめたものなんですね。なので最初に戻りますが、計画がないとこのリソース配分が適切にできないので、競合にあっという間に負けてしまう可能性があります。逆に言うと、経理が強い会社のメリットは勝てそうな領域にリソースを適切に集中投下できる、ということなんですね。

 

経理が強い会社とは? | 実績管理

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続いて計画と対比される実績ですが、計画だけ立てても、その通りにビジネスがうまくいくことはかなり難しいんですね。そしてこの計画というのは作成した時の仮説に基づいて作成されているので、もちろん経済環境とか競合の環境が変われば、その仮説の前提も全て変わっていきます。

 

なので、現状をしっかりと認識してそれを数字で把握するための実績管理というのが必要になってくるんですね。そして実績は数字を集計して計画と比較するだけではなくて、なんで差が出たのかという当初計画との差を分析して、改善プランを考えていく必要があります。もちろん当初計画の前提があまりにも崩れている場合には、計画自体の見直しも必要になってくるでしょう。

 

そして、これらを先ほどのリソース配分と絡めて説明すると、実績を積んでいく中で、もし当初のリソース配分の仕方が今のビジネス環境に合わないのであれば、それを修正していく必要があります。一番大きいテーマでいくと、そもそも投資する領域を変えるということですね。

 

経理が強い会社とは? | まとめ

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ここまで、経理が強い会社というテーマで、計画の作成と実績管理など会社のPDCAサイクルも含めて解説をしてきました。経理が強い会社というは、数字を適宜しっかりと把握をして、ビジネスの意思決定を行うための情報を提供することだ、ということがなんとなくご理解いただけたかと思います。

数字に基づいてビジネスで起こっていることを管理することで、より客観的に事実を捉えることができますし、分析もその事実に基づいてできるようになってくるのですね〜。結局ビジネスでの判断を大きく間違えないポイントって、客観的な情報に基づいて客観的に合理的な判断ができるかどうか、というところかな、と思いますので。客観的に見たからといって成功するわけではないですが、大きく失敗する前の小さい失敗時点で撤退できるという、大外しを防ぐというのはビジネスを継続する上ではかなり重要なことかな、と思います。

 

今回は、経理というよりは少しビジネス寄りな内容になりましたが、今後もビジネス絡めた経理のお話はたまにしようかな〜と思います。ではまた次回!

 

 

 

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