経理の決算業務についての解説 | 決算とは何をすることのなの??

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さてさて、本日のテーマは「決算」です。用語は聞いたことあると思いますが、具体的に何をしているのかって、経理業務をやっていないと、なかなかイメージつきにくいですよね。本日は、この「決算」業務について、どんなことをしているのか、について解説をしていこうと思います。

ちなみに、経理初心者に向けて、決算書の概要について以前の記事で触れてますので、こちらも合わせてご覧くださいな(^。^)

 

関連記事:経理初心者に向けた決算とは何か?

 

 

 

経理の決算業務 | 基本編

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そもそも経理業務における決算業務って何者でしょうか??ざっくり言ってしまうと、貸借対照表損益計算書を作成して、企業のある一定期間の成績を書類にまとめることだとご理解ください。ここである一定期間って言っているのは、通常少なくとも年1回はこの決算書を作成するのですが、上場会社は四半期ごとに求められたり、また違う法律だと作成頻度が異なってくるので、あえて一定期間と書きました。

 

この決算で使う数字の源泉は、記帳で会計システムへ入力した数字です。これが決算の時に集計されて、一定の調整が入って、決算書になります。なので、そもそも日々の記帳をしていないと決算書は作成できません。ちなみに、税務申告はこの決算書をベースにして作成されるのです。

 

 

経理の決算業務 | 貸借対照表損益計算書とは?

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ここで、貸借対照表損益計算書について簡単に触れていきましょう。貸借対照表というのは、決算月末の企業の財務状況を示した書類になります。例えば、現金がいくらあったか?借金がいくらあったか?など、持っている資産と返さなければならない負債、そしてその差額である純資産をまとめたものになります。

 

続いて損益計算書ですが、これは1年間だったら1年間の企業の売上から、その売上をあげるために費やしたコスト、そしてその差額である利益、これらをまとめた書類になります。なので、損益計算書を読めば、その会社が黒字なのか赤字なのか、を把握することができます。

 

これに加えて、キャッシュフロー計算書というものがあります。これは1年間だったら1年間の企業の資金の出入りをまとめた書類になります。損益計算書と何が違うのかということですが、会計のルールってちょっとややこしくで、売上が計上されるタイミングと現金が入ってくるタイミングが必ずしも一致しません。例えば、販売した金額を翌月末にまとめて回収する場合、現金が入ってくるのは翌月末ですが、会計上の売上は現時点で計上してしまうため、このケースだと1ヶ月のタイムラグがあるのですね。そこで、損益計算書だけ見ていると月次の決算が黒字になっていたとしても、実際にお金が入ってくるのは来月なので、キャッシュで見ると赤字になって、資金が足りなくなるなんていうケースが発生したりするのです(°▽°) こういうのを黒字倒産と言ったりしますが、これを防止する観点から、キャッシュフロー計算書で現金の出入りを見るのですね。

 

 

経理の決算業務 | 決算処理とは?

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さて、続いて決算時に行う特別な処理を説明します。決算時に行う仕訳のことを決算仕訳と言ったりしますが、日々の取引では処理しないようなものを入力していくことになります。例えば、減価償却が有名ですね。これは、有形の固定資産を購入した場合に、支出したタイミングで費用処理してしまうと、固定資産が活躍することで獲得できる売上との期間がズレてしまうので、これを防止するために擬似的に償却年数というものを決めて、例えば20年だったら20年で均等に費用化していきましょう、というものになります。

 

こういった処理は日々の取引では登場しないので、決算の時に仕訳を入力することになります。減価償却以外にも、例えば連結処理も決算時に行いますね。これは親会社子会社間の取引を相殺処理したり、親会社から子会社への投資額を子会社の資本と相殺処理したりなど、の処理があります。その他、繰延税金資産や減損処理、貸倒引当金など、結構難易度の高い処理が決算に行われています。

 

経理の決算業務 | 経理処理のルールは?

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では、上記で挙げていった難易度の高い処理は、どういったルールに基づいて行われているのでしょうか?会計処理のルールは、会計基準というものがございまして、それに従って処理が行われていきます。例えば会計基準でいくと、以下のサイトが参考になるかと思います。

 

会計基準

https://www.asb.or.jp/jp/accounting_standards/accounting_standards.html

 

このように、論点ごとに色々なルールが存在しておりまして、決算を行う人はこのルールをしっかりと理解した上で、その企業の実態を踏まえて会計処理を行う必要があるんですね。そして、例えば上場会社だと公認会計士の監査も必要になるので、会計基準に照らして処理が適切かどうかの確認をしてもらう必要もあります。

 

えっ?会計基準ってめっちゃ難しいんですけど?、って思った方、そうです結構難しいです。実は会計基準ってかなり細かいですし、これを企業の実態に照らして解釈をして経理処理をしていかないといけないので、かなり頭を使う作業なんですね。加えて公認会計士への説明も必要なので、コミュニケーション能力が結構求められてくるわけです。なので、決算担当って日々の勉強もそうですし、論理的に物事を考えてアウトプットできる能力が求められてくるんですねーー

 

経理の決算業務 | まとめ

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さあ、いかがでしたでしょうか?経理の決算業務についてなんとなくイメージがついたのではないかと思います(*^▽^*) 個々の会計処理については詳細すぎるので説明はしませんが、興味ある方は一度会計基準を読んでみてください。

では、また次回に!

 

 

 

 

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