財務会計と管理会計の違いがわかる | そもそも管理会計って?

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さて、本日はちょっとテーマを変えて、財務会計管理会計の違いについて語って参ります。「会計」って聞いた時に、おおよそ思い浮かべるのは決算書で、それは財務会計と関連しているのですが、一方の管理会計はあまり聞きなれない用語かもしれません。そこで、本日は同じ会計だけど目的とか用途の違いこの2つの差と使い方について解説をしていこうと思います(*^▽^*)

 

もくじ

 

 

財務会計管理会計の違い | 基本編

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財務会計というのは、決算書を作成するために定められたルールがまとめられたものだと思ってください。ここで言っている決算書というのは、主に上場会社で作成が求められる決算短信有価証券報告書をイメージしていただくと良いと思います。ちなみに、決算短信有価証券報告書については、以前の記事、経理初心者に向けた決算とはなにか?、を参考にしてみてください。

一方で管理会計とは、財務会計のように何かルールに従って書類を作成するようなものではありません。経営をよりよくしていくために、会計の考え方を有効活用していこうというのが管理会計のコンセプトになります。なので、一定の基本的な考え方というものはあるのですが、目的は経営をよりよくしていくことなので、厳密なルールは特段定められていないのです。

ということで、まずそもそも両者は目的が異なるので、厳格なルールのもとに書類を作成するかどうか、で大きく異なってくるのです。同じ会計とついてますが、結構別物なのですよね〜〜

 

財務会計管理会計の違い | 管理会計とは?

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財務会計は皆さんなんとなくイメージがついていると思いますが、管理会計は勉強してみないと、なかなかイメージつかないですよね。いろんな用途があるので、今回はいくつか具体例を使って解説をしていきますね!

管理会計で一番イメージしやすいのは、予算作成と実績管理だと思います。会社って新年度始まる前に1年間の予算を立てて、月次で実績との対比を行っていきますよね!あれは管理会計の一つです。予算作成とか実績管理のやり方って基本的な考え方はあると思いますが、別に厳密なルールは法律で決まってないですよね?これは、予算とか実績管理は会社の経営を良くしていくための手段なので、良くなっていくのであればどんな方法でも構わないからなのですねー

上場会社だと証券取引所のルールがあるので、そのルールには従う必要がありますが、非上場会社などで特段ルールが適用されない会社であれば、柔軟に予算作成や実績管理を行うことができますね。

 

財務会計管理会計の違い | どこで使われている?

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さて、他にはどんなところで管理会計が使われているのでしょうか?他にわかりやすいところで行くと、固変分解という考え方は、管理会計の考え方ですね!固変分解とは、費用を固定費と変動費に分解することを言います。固定費とは、ここでは売上の増減に関わらず発生する費用で、変動費は売上の増減に連動して増減するものを指すこととします。

固変分解することによって、有意義な分析ができるようになります。例えば、損益分岐点の計算です。損益分岐点って聞いたことあると思いますが、ここでは簡単に、黒字になるのに必要な販売ボリュームだと考えておいてください。それでは、簡単に例を使って具体的に解説していきましょう。

まず、商品1つ販売した時に発生する売上高から、それにかかった費用のうち変動費を引きます(これを商品1つあたり貢献利益と定義しましょうか)。そうすると残っている要素としては固定費だけなので、固定費を商品1つあたり貢献利益で割ることで、いくつ販売すれば固定費が回収できるのか?つまり損益分岐点を超えるのか、が視覚的にわかりやすく計算できます。

このように損益分岐点が計算できれば、新しいサービスをスタートしたり、新しく会社を立ち上げたりする時に、どの程度営業すれば良いかが理解できるので、本当に事業として成り立つかどうかの検証材料にできますね!損益分岐点計算って、新規事業ではよく使われている手法なので、こういったところで管理会計って活用されているんですね〜〜

 

財務会計管理会計の違い | 担当する部署は?

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管理会計って、企業でいうと、どのような部署が活用しているのでしょうか?例えば予算・実績管理で言えば、経理や経営企画部門が担当していることが多いでしょうし、先ほどの固変分解の話であれば、新規事業をやっている部署や工場の係数管理をしている部署で使われることがあると思います。

なので、財務会計や税金などと違って、特定の部署が専門的に使うというよりは、ビジネスを推進して行く上の手法として、汎用的に使われることが多いのですね、管理会計というのは(^。^)

なので、会計であればまず「簿記」からスタートして、という学ぶ順序みたいなものがあるのですが、管理会計の場合は実践を通じて活用できそうなテーマを使っていって、経験値を高めていく、というのが多い気がします。もちろん分厚い書籍はあるのですが、実際に目の前に課題がないと、財務会計と違ってイメージが湧かないので、実践中心の学問かな〜という気がしております。

 

まとめ

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さて、本日は管理会計中心に、財務会計との違いを含めて語って参りました。管理会計のざっくりとしたイメージつきましたか?予算とか実績管理はイメージしやすかったかな〜と思います!ちなみに、財務会計についてもまたどこかでまとめようかな〜と思います。

ではまた次回(*^▽^*)

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