【2021年度保存版】経理初心者へ簿記を勧める理由 | 勉強のポイント含めて解説

経理・財務女子

さて本日は、経理の初心者の方に向けて、オススメの学習法を解説していきますよ!!経理を語るには、簿記との密接な関係は切り離せないんですよねーー。なので、結構簿記の話が出てきます(*^▽^*) 経理と簿記の違いについてもちゃんと解説しますので、経理初心者の方、ご安心を!それではいきましょう!

 

もくじ

 

 

 

経理初心者は何を勉強すればいいの??

さて、新しく社会人になられる方、部署異動して新しく経理職になる方、もしくは将来的に経理を目指している方、そもそも経理って何を勉強すればいいの??経理と簿記の関係は??、っていろんな疑問があると思います。今回の記事はそんな悩みを解消する記事になってます(^。^)

ちなみに、経理と簿記の関係については、会計を英語で学んで世界で働いてみよう!、の記事でも触れましたが、経理 = 記帳 + 決算(会計) + 税務で成り立っていて、簿記は記帳の部分を担当してますね。。

そして簿記なのですが、経理をやるにあたって、めっちゃ基礎になる部分なので、この部分ができてないと、決算も税務も全く何をやってるのかわからなくなってしまいまーす。なので、経理初心者の方は必ず簿記から勉強スタートするようにしましょうね!決算(会計)で行くと、財務諸表論というのがあるのですが、これからスタートするとおそらく何を説明しているのか相当難易度高いと思います(だって、簿記理解していることを前提にしてるので・・・)。あと税法も企業の税金で一番最初に出てくるのは法人税だと思いますが、これも企業の決算をベースに色々と調整をして税金を算出するので、記帳と決算がある程度わかってないと、何をしているのやら、って感じになって止まってしまいますね。。なので、経理初心者のみなさまは必ず簿記からスタートするようにしましょうね(*^▽^*)

 

経理初心者に向けた、簿記とはなんぞや?

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ということで簿記について次は解説していくわけですが、そもそも簿記ってなんぞやっていう話ですが、簿記 = 仕訳、と言っても過言ではないぐらい仕訳をきることが簿記です(°▽°) まあ、他にも補助簿とか色々あるのですが、全部の基礎が仕訳です。あの、借方/貸方のやつ(複式簿記と言います)です(ちなみに英語だと、Debit / Creditです)

企業で発生した全ての取引を複式簿記で記帳していきます。1個だけ、お小遣い帳をつけたり家計簿をつけたりしている人が混乱するポイントなのですが、簿記の世界だとお金の出入りに関わらず、取引が発生したら記帳する事になってます。家計簿とかだと実際にお金が入ってきたり、支払ったりしたりした時に記帳すると思いますが、簿記の世界は違います。

例えば典型的な例でいくと、得意先に何か商品を販売した時、物が得意先に届いたら通常売上を簿記的に計上してしまいます(借方: 売掛金 / 貸方: 売上)。「届いたら」も厳密に企業にとってルール変えられるのですが、細かいのでちょっと割愛します。じゃあ現金が実際入ってきたらどうするの?っていうと、(借方:  現金 / 貸方: 売掛金)ってな感じでこの時点では売掛金を単純に現金に振り替えるだけなんですねー

なので、お小遣い帳や家計簿に慣れている方からすると、若干戸惑い、混乱するポイントだと思いますが、これに慣れないと先には進まないので、早くこの簿記の感覚に慣れてくださいね(^。^)

ちょっと話は脇道にそれますが、上の仕訳をみて何か思わないでしょうかね?そう、損益計算書にも売上というのがあると思いますが、上の売上の仕訳ってそれを計上している仕訳なんですね。そうするとさらに気づくことがあって、損益計算書に載っている売上って、実際に現金が入ってきたかどうかは説明してないんですねー。これの何が興味深いかというと、黒字倒産って聞いたことありますかね?いや、なんで黒字で倒産するねん!って思ったことある方もいらっしゃると思いますが、ちょっと解説しますね。

黒字か赤字かってどうやって計算するかというと、上で書いた「売上」からその売上を作るためにかかったコスト(例えば商品の仕入代金とか人件費とか)を差し引いた残りで計算します。この差し引きの残りを「利益」というわけですが、この利益がプラスだったら黒字、マイナスだったら赤字とここではシンプルに覚えてください。。

で、感の良い方だとすでにお気づきかもしれませんが、売上という金額は現金の入金があったかどうかは説明してないのですよね。ということは「利益」も現金があるかどうかは説明してない事になります。なので、「利益」は黒字であっても実際に手元にお金が無いケースがあるので、お金の支払いができなくなって倒産してしまう、っていうロジックなのですね。

この根本原因は、現金の入出金のタイミングと、経理で記帳する売上とかコストのタイミングがズレる事によるものなんですねー。なので損益計算書貸借対照表だけだと黒字倒産リスクがあるので、企業はこれに加えて、キャッシュフロー計算書や資金繰り表を作って、資金がショートしないように努めているんですね(こちらはどちらかというと財務のお仕事に入ってきますが)。

 

経理初心者のための簿記学習

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だいぶ脇道に逸れましたが、簿記に戻ります。じゃあ、どんな感じで学習していけば良いかというと、簿記の資格って聞いたことあると思いますが、非常に体系だっていて勉強しやすいので、この教材を活用するのが一番良いのではないかなー、と思っております。有名なものでは、商工会議所が実施している「日商簿記」や、全国経理教育協会が実施している「全経簿記」というものがあります。

本日は「日商簿記」を例に語っていこうと思いますが、まず日商簿記3級を理解しましょう!というのが経理人生のスタートだと思います。この3級には簿記の基礎の全てが詰まっているので、ここでご自身の適合性みたいなものがわかると思います。法律とかプログラミングと同じで簿記も人によって向き不向きがあるので、まず3級を勉強して自分にあってるかどうかをチェックしてみるのが良いと思いますよ。

ちなみに経理のお仕事ってこの複式簿記が永遠に関連しているので、複式簿記苦手だわーと思うと、結構その先もツライです。。なので、適正チェックは大変重要だと思います。

 

じゃあ、簿記はどこまで勉強すれば良いの?っていう次の話ですが、できれば日商簿記1級までチャレンジしてみてください!特に決算を作成しようと思うと、実はかなり幅広い知識を要求されて、1級レベルの知識があるとスムーズに理解できるようになるんですよね。なんで1級なのかというと、1級は記帳というよりは会計に力を置いていているので、財務諸表論が学習できるのです。で、決算は結局財務諸表論をベースに作成していきますので、1級の学習内容がそのまま役に立つというわけですね。

ただし、日商簿記1級ってめっちゃ難しいし、試験範囲も相当広いので、合格しようと思ったら結構大変です。なので、合格を目指さなくても必要部分の教科書をみてみるとか、自分の仕事に使いそうな部分を学習するだけでも、実務において相当活用できると思いますよ(*^▽^*)

 

経理初心者へのまとめ

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さてさて、今日は簿記の学習方法について語ってきましたが、簿記は割と勉強している方が多いのと、学習用の教材が相当充実しているので、経理初心者の方は比較的学習に取り組みやすいかなーと思います。

なので、まずは本日ご紹介した日商簿記3級のテキストでもパラパラとめくってみるところからスタートしても良いかもしれないですね(^。^)

ということで本日の記事はここまでになります!また初心者向けの記事もアップしていきますので、ぜひみてくださいね☆

 

 

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