企業の財務のキホン

経理・財務女子

さて、今回は「財務」のテーマにしようと思います。以前の記事、財務とは | 財務ってなんだろ?、で財務の基本的な話について解説しましたが、今回はその続きです。テーマは、「企業と資金繰り」ということで語っていこうかな〜と思います。それでは、、

 

もくじ

 

 

企業の財務 | 資金繰りとは?

さてさて、資金繰りについて熱く語っていきますね(*^▽^*) そもそも企業における財務の役割って何でしょうか?お金を管理すること、それはまさにその通りなのですが、「効率的に」というのが重要ですね!効率的に資金を管理するって何かと言うと、

 

 ・なるべく安いコストで資金を調達すること

 ・資金が不足しないようにすること

 ・無駄なコストをなるべく使わないように、しっかりと予算を立てること

 

3つ目についてはまだ別に機械に触れようと思いますので、今日は1番目と2番目について解説していきますね!

なるべく安いコストで資金を調達する、ってことですが端的にいうと安い利率で、ってことになります。えっ、じゃあ資本調達はどうなるの?って思われる方もいると思いますが、実は株式もしっかりコストがかかってます。それは配当と株価で、これらの概念を含めて「株主資本コスト」って呼んでます。借入の方は「負債コスト」ですね。

本当は、この「株主資本コスト」「負債コスト」ってファイナンス理論の中でしっかり定義づけされているので、チョー厳密な定義じゃないかもしれませんが、説明し始めるとボリューム大なので、今日のところは割愛します。。

なので財務の担当者としては、まずこの調達に関するコストをなるべく小さくするように、調達の組み合わせを考えたり、交渉をしたりするのですねーー

 

次に資金が不足しないこと、について解説していきますね!これがまさに「資金繰り」なのです。資金が不足しているかしてないかって、いきなり言われてもわからないですよね。なので、財務担当者は日々の資金繰り計画を立てて、お金がショートしないように管理しているのです。

「資金繰り表」って言われたりしますが、一番細かい粒度は日々の入出金を管理したものを作成します。単にお金の流れだけじゃなくて、何でお金が入金されるのか?(例えば、得意先からの売上金の回収だったり)、何でお金が出金されるのか?(例えば、従業員への給料の支払いとか)、のお金の入出金の原因も把握するようにします。

 

企業の財務 | 資金繰りの重要性

会社が好調だったり、規模が大きければ資金繰りなんて考えなくても大丈夫でしょう!って思われる方もいると思います。しかし、さっきのケースを思い出してください。資金の調達に関するコストはなるべく小さくするのが重要でしたよね。資金繰りを考えなくて良いということは、それだけ潤沢に現金が会社内にあるということだと思いますが、それって負債コストや株主資本コストがかかっちゃってるので、タダではないんですね。なので、なるべく調達コストを小さくしようと思ったら、不要な余剰資金は借入先、もしくは株主に返してしまうということが必要になります。金融機関だったら返済、株主だと配当 or 自社株買い、になりますね(^。^)

 

そしてもう一つ、どんだけ綿密に計画を立てたとしても、予想外の事態って結構発生したりするんですよね。なので、例えば入ってきた売上金の入金で商品の仕入代金を賄おうと思ったら、販売した製品にクレームが入って売上金の一部の入金が遅れる事態が発生したら、その瞬間に仕入代金が支払えなくなって、資金がショートしてしまう可能性がありますね(°▽°)

もちろん、資金ショート = 即倒産ではないのですが、やはり相手側からすると支払に遅延するということは、「この会社の財務状況大丈夫か?」とか「ちゃんと約束を守れない会社だ」とか思われてしまい、信頼を失ってしまう可能性がありますね。これが致命傷になると、取引停止という可能性もあるので、こんな状態になったら商売を続けられなくなってしまいます。なので、絶対に資金ショートだけは防がなければならないんですね!

こういう予想外の出来事が発生することを踏まえながら資金繰り計画を立てていくのが、財務としてのお仕事になるわけです。なので、必要最低限の現金だけ持っておけば良いのではなくて、こういう予想外の出来事に対応できるために多少現金を多めに持っておいたり、銀行から即時借りれるような状態にしたりと、色々な臨時的なプランを用意しておく必要があります。

 

本日のまとめ

さて、資金繰りについて色々と語ってきましたが、上で見てきた通り、資金の調達に関するコストを小さくするのはもちろんのこと、資金ショートしないように日々の資金繰りに気をつけながら、必要最低限+資金ショートしない程度の余剰資金を会社内に残しておく、という絶妙なバランスを求められるのが財務担当者の仕事なのですね(*^▽^*)

ちょっとでもバランスが崩れてしまうと、調達コストが大きくなって損益が悪化してしまったり、資金ショートしてしまったりと、舵取りが結構難しいお仕事なのです。。

 

ということで、本日は財務のテーマの中でも資金繰りの重要性について解説をしてきました。また次回もよろしくおねがいします(^。^)

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