会計を英語で学んで世界で働いてみよう!

経理・財務女子

以前の記事で(経理と英語のすごーく重要な関係)というのをアップしたのですが、IFRSとか米国会計基準とかいわゆる会計基準の話も多くて英語に特化できなかったので、今回はもう少し英語に触れて解説していこうかなーと思います。ちなみに以前の記事もぜひチェックしてね(^。^)

 

もくじ

 

 

会計で英語を使うとき

そもそも経理と会計の用語の使い分けがややこしいので整理すると、経理=記帳+会計+税務、って理解するとわかりやすいかもしれません。経理の未経験者に向けた経理プロのススメ、という記事でも触れたのですが、経理の業務って、①記帳、②決算(会計)、③税務申告(税務)、から成り立っているので、会計は経理の中の1業務なんだなー、って覚えてもらうと整理しやすいかもしれません。英語だと、記帳がBookkeepingで、会計がAccountingですね。

そして、会計で英語を使う業務ってどんなのがあるんだろうと考えていると、主に以下の通りかなーと(主に日本に本社があって海外に子会社がある会社をイメージ)

 

 ・連結財務諸表を作るにあたって、事前に子会社と提出する子会社決算書のフォーマットとか会計処理のルールを合わせておく
 ・実際に来た決算書で、処理が想定と違ったりする場合に適宜コミュニケーション
 ・現地で会計基準とか法律とか変更があって、連結決算に影響与えそうな時(この場合は現地の会計士の相談とかもあります)

いや、これさらっと言いましたけど、英語で会話せい!って言われたらレベル高くないですか?そうなんです、、予想通りめっちゃ難しいコミュニケーション求められます。しかも会計の専門性求められます。

 

会計を仕事で使うときに求められる英語のレベル

もうすでに不安を煽ってしまいましたが(笑)、はい、高いレベルが要求されます。。って言われてもわかりづらいので、イメージで行きますと、、

 

 ・メールでのコミュニケーションはスムーズ(書いてる会計関連の単語は正しい)
 ・必要に応じて電話会議して問題が解決できる
 ・現地の会計基準とかを必要に応じて英語で読んで理解する

 

ってなレベルかなと思います。うーん、ハイレベルですね。あくまでも責任者として仕事をうまく回すために求められるレベルなので、スタッフの人はまた違いますが、それにしても大変ですね(°▽°)  ただ一つ言えるのは、ネイティブレベルの英語が求められているわけではないので、相手が書いているもしくは言っていることを正しく理解して、正しく答えを返せるスキルがあれば良いのです。なので文法が若干違うとか、表現が自然じゃないとか、発音が違う、とかはあんまり問題になりません(まあ、これは経理だけじゃなくて、ビジネス全般に言えますが・・・)

 

どうやって会計の英語勉強するの?

これはコツコツ努力しかないです。。仕事でも使いながら、プライベートでも勉強する、に尽きます。だからこそ、英語と会計の両方が使えると、相当希少性が高いのですねー。通常のビジネス英語だけじゃなくて会計の専門用語も覚えていく必要があるわけですが、これは国際会計検定(BATIC)とか米国公認会計士(USCPA)あたりが教科書がまとまっているので、良い勉強ツールになると思いますよ。ただし、英語がネイティブじゃない人は、まず日本の簿記からスタートした方が英語版の理解も圧倒的に早いので、簿記スタートをオススメします!

 

まとめ

いや〜、会計と英語の組み合わせめっちゃ大変じゃないですが、、っていうことを言っただけのような気もするのですが、だからこそ経理のキャリアとしては良いんじゃないかな〜と思います。特に英語に興味ある人、ぜひこの組み合わせはオススメなので、トライしてみてくださいね(^。^)

 

 

 

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村

【2021年度保存版】財務とは | 財務って何ですか?ポイントを徹底解説

経理・財務女子

これまで経理について語ってきましたけど、今日はちょっと趣向変えて、「財務」とはについて語っていきますね(^。^)財務って幅広い意味で使われているので、何の話をしているのか混乱してくるのですが、ここでは企業の財務部門が担っているであろう業務で、

 ・入出金管
 ・資金の調達
 ・日々の資金繰り管理

について語っていこうと思います。「財務」と名前がついていて関連してそうなのは、「財務会計」「財務分析」とかありますが、いったん横に置いておきましょう。

そして上の中でも今日は特に、資金の調達と日々の資金繰り管理ってところに焦点を当てて解説していこうかなと思います。では早速!

 

もくじ

 

 

 

財務とは? | 資金の調達

f:id:accounting-girl:20201213215023p:plain

資金の調達って具体的に何でしょう?大まかにいうと、会社の外部の人からお金を借りたり、出資してもらったりすることです。例えば銀行とかからお金を借りることですねー。。

資金調達って、具体的にどんな種類があるのでしょうか?大まかにまず2つに大別されまして、

 

 ・借入
 ・資本

の2つです。そしてそれぞれがさらにいろんな方法に細分化されていきます。本当はアセットファイナンス(資産流動化)という第3番目の調達方法もあるのですが、混乱しちゃいそうなので、今回は割愛します(°▽°)  また借入と資本も全部説明していくと細かすぎるので、今日はメジャーなものをピックアップして解説していきますね!

 

財務とは? | 借入って?

f:id:accounting-girl:20201213215129p:plain

はい、まず借入。これは一番わかりやすいですね!銀行からの借入が代表格です。銀行も公的な機関(日本政策金融公庫)と民間の金融機関(メガバンクとか)の2つに大別されますね。若干の違いはあれども、お金を借りているので、返さなきゃね!っていうことは一緒です。。

そして銀行に続いて、社債っていうのがありますね!これは直接投資家のみなさまから募集してお金を集めることですね。ただ発行にはかなり細かいルールがあって規制も厳しいので、大手の上場会社が活用しているケースが多い印象ですね。社債も借入先が銀行か投資家かという違いはありますが、返さなきゃいけないお金です。

借入はこの2つぐらいをまずおさえておけばOKでしょう(^。^)

 

財務とは? | 資本って?

f:id:accounting-girl:20201213215212j:plain

続いて、資本。これは株式調達って言えば一番ピンとくると思います。広く投資家さんから募集してお金を集めます。社債と何が違うねん!って話ですが、経営権というのがポイントになってきます。社債はあくまで借金なので条件に従ってお金を返済していく必要がありますが、株式はその会社のオーナーになってもらうことなので、基本的に返済っていう概念はなくて、出た利益を配当という形で分配してもらうか、他の人に売却することで利益をあげるか、ということになります。

配当をいくらにするかは少なくとも年1回やる株主総会で決めますし、他の人に売却するには上場会社になって証券取引所で株式の売買することができますね。上場してなくても売買自体はできるのですが、価格がついていないので条件交渉やら第3者に価格を計算してもらったりやら、売買するのに時間がかかるので、証券取引所に上場している方が圧倒的に売買しやすいです。

そしてオーナーになるってどういうこと?っていうと、配当を決める決議に参加するのはもちろんのこと、その会社の役員さんを株主総会で決める権限も持ってます(持ってない株式もあるのですが、いったん横に置いておきます)。なので、配当が出なかったり、株価が上がらなかったりしたら、役員さんをオーナーとしての株主にとって利益になる経営ができる人に交代することで、株主さんとしての利益を増やしていくのですね(^。^)

このあたりの話は、会社法という法律に細かく規定されておりますので、興味ある人は一度みてください。昔「商法」という法律に会社に関する規定が書いてあったのですが、途中で分離しました。ちなみに「商法」は今でもありますよ。

 

ちょっと変わった資本の調達でいうと、新株予約権ってのがあります。ストックオプションというのもこれの一種ですが、これは株式を一定の条件の元で購入できる権利をさしてます。購入できる権利なので、購入するかしないかはその人の自由です。これも話し出すと細かいので、今回はこの辺で。

 

その他

f:id:accounting-girl:20201214154900j:plain

メジャーな資金調達の方法って、概ね上で書いた感じかなーと思いますが、最近でいうと「クラウドファンディング」も認知度が上がってきてますよねー。これも資金調達の一つです。クラウドファンディングも種類があって、メジャーなのは「購入型」と「融資型」ですよね。。融資型は借入とほぼほぼ変わらないですが、購入型は先にお金をいただく代わりに、何か物とかサービスをお返しします!って手法ですね。寄付とも違うのですよねー。資金調達目的もそうですが、PR効果にもなりますね(^。^)

 

まとめ

f:id:accounting-girl:20201213214948p:plain

ということで、財務(今回は資金調達というテーマで)について解説をしてきました。聞いたことはあるけど、案外仕組みとかについて知らないってかたもいらっしゃったのではないでしょうか??

今日説明できなかった「資金繰り管理」は経営でめっちゃ重要なテーマなので、これは後日改めて解説しますね(^。^)

では今日はこの辺で!

 

 

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村

経理とITの超密接な関係 | 経理の仕事でITを使いこなせるようになろう!

経理・財務女子

 

さて、本日は経理とITの関係っていうキーワードで語っていきます。経理って聞くと、紙と鉛筆と電卓で仕事してそうですが、基本はITです。ほぼIT使ってます(もちろん、電卓も併用です。。)ということで、もっと経理業務の実際の知ってもらうために、今日は経理とITの関係を語っていこうというわけです(^。^)

 

もくじ

 

 

経理の世界にITが来たのはいつ??

最近でこそAIだ、デジタルだ、と盛んに叫ばれてますが、実は経理の世界ってかなーり早い段階からデジタル化が進んでるんですね!多分、20年ぐらい前からはスタートしてると思います。なので、経理の現場からするとITを使うというのは、そんなに違和感のある話ではないのですねーー

本格的なのは、ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)、と呼ばれるものが普及されてからだと思いますが、それこそスタートは紙と鉛筆と電卓からスタートしてますね。。しかし紙だと修正とか集計とかめっちゃ大変なので、パソコンが登場してそこで管理するようになりました。表計算ソフトみたいなものが普及して、今で言うエクセルですね。

これでだいぶ記帳の効率がよくなったんですが、でも業務別に管理するツールって異なっていたのですね。例えば売上の管理は営業部が独自にシステムを開発してたり、生産とかは生産部がシステム持ってたり、そして経理は独自の会計システム。そして、それぞれが独立してたので、売上データは営業部からデータもらって、改めて会計システムに打ち込む、みたいな打ち込み作業が引き続き残ったのですね。。

 

ここで、売上管理がイメージできない人へ補足。売上を記録するだけじゃないの?って思うかもしれませんが、それは売上管理の一部です。メーカーの販売をイメージしてもらいたいのですが、お客さんから発注受けたら、まず受注のステータスを営業部で把握しなきゃいけませんね。でないと、何を何個、いつまでに納品するのかわからなくなるので。そして、生産が必要であれば、生産のステータスも持っておかなければならないし、出荷したら出荷とお客さんのところに届いた納品のステータスも管理しないと、間違ってもう1回納品しちゃうかもしれないですよね(°▽°)  そして、請求しないとお金が回収できないので、そのステータスも把握しないとですよね。と言うことで長々と書きましたが、要は業務のステータスとそれに関連する情報が把握できないと、業務がちゃんと回らないですよね。それを一元的に見やすく管理したのが、売上管理のシステムだと思ってください。。

 

話を戻して、システムがバラバラだと、会計の記帳大変じゃない?(まあ、会計だけじゃなくて、連携してないといろんな部署で大変なのですが)、でシステムのスペックが上がってきた時代に、ERPというこれらの業務システムを1つにまとめちゃおうぜ!っていうシステムができました。SAPとかOracleとかが有名ですね!

一つにすると、究極的には経理側で処理しなくても勝手にデータが経理システムに入ってくるので、打ち込み作業が減って業務効率が爆上がりなのですね!ちなみに、このシステムってここ数年の話じゃなくて2000年代のちょっと後にはすでに大企業では普及していて、もう20年弱ぐらいのイメージでしょうか。ねっ、経理って結構デジタル化早いでしょ(^。^)

 

でも、この時代のEPRってめっちゃ高価だったので、お金のある大企業しか導入できなかったんですね。。そして、今みたいにクラウドじゃないので、アップデート(会計とか税法って毎年アップデートありますよね)も今みたいにボタン一つじゃできず、コストがかかってたのですよ。

そこで、2010年代に登場したのがクラウド版やSaaSです。。ここで今に至るですが、今では中小企業含めて業務が統合されたシステムって普及してますし、アップデートも基本的に一瞬で終わりますよね。そして月額制で費用も安い!

 

経理におけるITの自動化

以前の記事(経理の未経験者に向けた経理プロのススメ)でも触れたんですが、経理(特に記帳)の自動化ってもはやかなり早い段階からできているので、AIだ!デジタルだ!って言ってもそこまで劇的に変わる訳ではないのです。。

ここで感の良い読者ならお気づきかもしれませんが、結局経理の自動化のポイントって、いかにシステム導入前の設計をうまくやるか、なんですよね。。ここでいうのはシステム設計ではなくて、業務設計のことです。

経理でいうと、そもそも決算書とかをこういう粒度で作りたいので、

 

 ・データはこういう粒度で持って

 ・このデータはこの部署のこのシステムから連携して

 

ってな感じのことです。そして追加のポイントは、いかに業務を定型化して、システムに落とし込めるか、っです!システム=定型化の自動化、なので、どんだけ頑張ってシステム入れても例外の処理が多いと手作業の修正が多くなって、結果めっちゃしんどくなります。。

もう一度まとめると、業務設計と可能な限りの定型化、この2つです。定型化ってそんなに大変なの??っていうと、定型化すること自体はそんなでもないですが、定型化するにあたっての経営的なジャッジの方がポイントかもしれません。

これは極端な例ですが、例えばお得意さんから請求金額を回収するとき、銀行に振り込んでもらった方が楽ですよね。でもとてーも大切なお客さんがいて、「絶対現金の手渡しでないと取引しないぞ!」って言われたらどうします??

定型化って考えると「取引しない」って選択になるのですが、仮にこのお客さんが売上全体の20%を占めてて、この人を失うと赤字になるとした場合、どうします??まあ、おそらく現金で受け取るでしょう。はい、この時点で例外処理が発生するので、結果完全に自動化しないわけです。そして手作業が入るので(現金受け取る、帳簿と比較して金額あっているか確認する、記帳する、など)、事務処理は増えますよね。

これは経理に限った話じゃないですが、100%定型化できないのはビジネス的な制約が色々あるからなんで、経営的なジャッジメントが重要になってくるんですよね。。なので、実は新しくビジネスを始める会社の方が、業務設計とか定型化っていうのは圧倒的に取り組みやすいんですよねーー

 

経理とITのまとめ

なんとなく、経理の現場で起こっていることわかりましたか??想像以上にITを使うし、しかもITの設計部分が経理業務でめっちゃ重要って、あんまり知らなかったんじゃないでしょうかね??

なので、実は経理×ITに強いと、相当重宝されます!というより、ますますITの活用が求められてくるので、ITがわからないと業務効率化は結構難しいですよねー。。なので、これから経理を目指す人、むしろ今経理の人、ITの勉強(どっちかというと、業務設計とデータベースです)、オススメしておきます。。

オススメしたところで、今回は締めくくりたいと思います。次回またね(^。^)

 

 

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村

【2021年度保存版】経理の未経験者こそ経理プロフェッショナルがオススメ

経理・財務女子

さて、本日は経理未経験者向けに情報を発信していきますよ(^。^)自分の専門を考えるときに、経理って職種の一つに入って来ますよね。経理といえば簿記検定。受けたことない人でも名前ぐらいは知っているでしょうし、経営関連の大学学部であれば入門ぐらいは勉強するんじゃないかな〜と思います。

今回は、経理って具体的にどんなことして、将来どんなキャリアが考えられるのか、という経理の未経験者に向けた経理のススメ、というテーマで書いていこうかなと思います。

 

もくじ

未経験者でもわかる経理の大まかな仕事内容

f:id:accounting-girl:20201214154557j:plain

さて以前の記事(経理を愛する女子 経理と財務を思うがままに書く(たまに経営とかIT) )で経理の役割みたいなところについて触れましたが、今回はもう少し深掘りをしていきます。ちなみに、財務系の仕事内容は一旦今回は対象外にしますね。経理の仕事は大まかに3つに分けられます。①記帳、②決算、③税務申告です。

 

記帳は、取引とか資産を購入したりするビジネスの活動を帳簿上に記述していくことです。よく複式簿記なんて呼ばれてますね。帳簿といっても今は全てシステム化されているので、コンピューターに入力して処理します。そして入力するためには、その取引を示す根拠が必要ですよね。例えば仕入れする場合は請求書がくるでしょうし、出張費用を払うのであれば、出張にかかる領収証があるはずですね。これに基づいてコンピューターに打ち込んでいきます(まあ、本当は仕訳を直接打ち込むことよりもシステム連携で自動連携する方が多くなってきているので100%正確な表現ではないですが、今回は割愛)。

 

決算は記帳することで集まった数字に基づいて、決算書を作っていきます。決算書は前回の記事(経理と英語のすごーく重要な関係)で触れた会計基準に従って処理をしていきます。例えば有名な処理でいくと減価償却費を計算したり、請求書は到着してるけどまだ払ってない費用を未払費用として貸借対照表に計上したりする処理ですね。高度な処理になってくると、減損とか税効果会計とか、色々と複雑なものが登場します。ちなみに連結決算とかキャッシュフローもこの決算の範囲内です。決算は株主さんへ報告する用の決算書もあれば、上場している会社だと決算後すぐに東京証券取引所に提出する決算短信、あとは財務局に提出する有価証券報告書(四半期は四半期報告書)があります。色々ありますが、ベースになる数字は同じで、表現の仕方とか粒度が若干違う感じです。。

 

最後は税務申告です。これはわかりやすいですね。税務署に提出して、税金を納めるための書類です。上の決算で作成した決算書をベースに、税法に従って一定の調整を入れて税額を計算します。この税金計算もM&Aとか海外取引とか特別なことが発生すると一気に複雑になります。

経理ってAIに代替されるの??

f:id:accounting-girl:20201213215023p:plain

AIブームで、経理の仕事ってどんどんAIに代替されていくんじゃないの??経理のプロ目指しても仕事がなくなるんじゃないの??という不安の声が出そうなので、ちょっとこれも解説していきますね。

 

AI(正確にいうと、経理の世界では通常のITによる自動化だと思いますが、、)によって減る仕事はあります。そしてこれをわかりやすくするために、上で経理の仕事を3つに分解しました。まずは定型的な記帳の部分です。というかこれは大企業中心に既に代替されてまして、こっから劇的に変わるかというと、もう少し自動化ができるのではないかとは思うのですが、そんなに変わらないと思います。中小企業はまだまだ取引ごとに入力している場合もありますし、中小企業とお付き合いのある会計事務所も同じですが、徐々に自動化の方向にありますね。。

 

記帳に関連すると、決算処理が複雑じゃない決算書の作成(貸借対照表損益計算書だけ)についても、自動化の傾向ですね。キャッシュフローとか添付する注記とかが登場すると結構作業が大変なのですが、シンプルな決算書だと効率的に作成ができる世の中になってます。。

 

あと自動化していくとしたら、定型的な税務申告関連書類作成の部分でしょうか?既に会計ソフトが自動化をサポートしているので、定型的な申告書類の作成は効率化していくと思います。

 

AIに代替されない経理って??

f:id:accounting-girl:20201213214948p:plain

ということで上まで読んでいただくと、定型的なもの=AIによる代替だな、っとよく世の中で言われている話と同じ結論になっちゃいますね(°▽°)  ただ他の業界と違ってAI(ITなのですが、、)がかなり早くから浸透していたので、実際劇的に変わったかというと、クラウドが入ったぐらいか〜〜、ということで劇的な変化ではない印象です。

 

代替されない仕事の代表格でいくと、上場企業とか大企業とか公認会計士の監査が入るような規模の決算書は作り方が複雑なので、代替が難しいです。これは税務申告も同じ。ん?でも自動化できそうじゃない??って思った方のために、もうちょっと説明しましょう!

何が複雑かというと、処理の仕方がこと細かに会計基準に書いているというよりかは、基準は法律の条文に近いので、それに照らして取引の実態をどうやって会計処理に反映させていくか、という判断を個別にしているんですねー。そしてその判断が客観的に正しいかを公認会計士と議論して決めていきます。条文の解釈なので、なんでその処理をしたのかを論理的に説明していく必要があるので、かなーり頭を使いますし、条文も読み込まなきゃいけないので、結構勉強が大変です。これは税法も全く同じですね。

 

加えて、海外子会社とかを持っている企業の経理もなかなか定型化しづらいですね。厳密にはやってやれないことはないのでしょうが、海外との適宜コミュニケーションが必要ですしIFRSとかの基準変更とかも理解しとかないといけないという背景もあり、やはり複雑かつAIに代替されにくいですね。。

 

経理の未経験者へのススメ

f:id:accounting-girl:20201213215212j:plain

ずーっと上の話を聞いているうちに、「あれ、経理の仕事って全然イメージと違うわ」って思った人もいるかもしれませんが、世間一般のイメージと結構違うと思いますよ、特に会社の規模が大きくなると。そして、相当勉強必要で、かつ継続的な勉強必要じゃないですか〜〜、と言いたくなりますが、まさにそうです。というか勉強し続けないと、ついていけなくなります(この辺りはエンジニアに似てるのでは??)

そして、上で語った複雑な経理のポジションって常に不足気味(毎年どんどん基準が難しくなるので・・・)なので、勉強好きで、ロジカルで、コミュニケーション好きな人はすごーくオススメの仕事だと思います。職種としてのプロなので、会社が変わってもある程度通じますし、英語とか語学ができるなら海外の選択肢もあるので、実は選択の幅がかなり広がるんですよねー

途中から、経営企画とか財務への横移動も有り得るので(というか数字と会計の素養がないとできない仕事なので)、その意味でも選択の幅は広いです(^。^)

 

まとめ

f:id:accounting-girl:20201214154813j:plain

ということで、色々と書いてきましたが、経理ってちょっと興味あるな〜〜って思った人がいれば、簿記あたりからスタートして適性あるかチェックしても良いと思いますよ。プログラミングと同じで、楽しく感じる人と、全く肌に合わない人がいると思うので。。

でも肌に合うのであれば、専門職の一つとしては結構良いキャリアなんじゃないかな〜と思いますので、興味持った人は、このブログを定期購読お願いします(笑) 毎回、こういうネタじゃないですが、ちょくちょく未経験者向けへもアップしていきますので(^。^)

 

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村

経理と英語のすごーく重要な関係

経理・財務女子


こんにちは、2回目の投稿です。今回は、早速みんなの苦手そうな英語について触れてしまいます(笑)。いや、しかも英語+経理です。専門知識2つも使うじゃん、という感じですが、やっていきます(^。^)

ちなみに、今回は日本で働く人が、駐在とか出張とかで英語+経理に触れる場合をイメージしているので、海外で経理職で就職・仕事する人の話はまた後日記事を書こうかなーと思います。。

 

もくじ

 

経理のどこで英語を使う?

普段日本で働いてたり、海外とあんまり関係してないとピンと来ないかもしれませんが、経理の現場で英語はかなーり使ってます。。大企業だけだと思うでしょ?実は大企業以外も結構使うんですよーー

経理で英語を使うのは単純で、会社が海外に展開しているからです。日本の会社で日本にしか展開していないと、正直あんまり使うことはないでしょうが、今のご時世、会社が海外に展開していても何らの不思議はないですし、ある日突然英語を使う日がやってくるかもしれません・・・

 

ちなみにビジネスにおいては、英語圏だけが英語を使うのではなく、非英語圏でも英語をコミュニケーション言語として使うことが圧倒的に多いです。日本で関連が多いのはアジア圏ですが、英語でのコミュニケーションが多い印象です。たまに英語以外の言語しかコミュニケーションできないパターンも見かけますが、うーん、これは通訳とか使うしかないでしょうね・・・

英文経理とはなんぞや??

英文経理もしくは英文会計、1度は聞いたことあるかもしれませんね。もしくは本屋さんに行ったら、数冊はこんな感じのタイトルの本が置いてあると思います。この文字だけ見ると、経理の用語が英語になっただけじゃん!、って思いたくなるのですが、そんなに単純じゃないのが経理の世界。

そもそも会計基準ってちゃんと理解してます??日本は日本の会計基準ってものがあって、基本的にそれに準拠して経理処理が行われています。意識せずとも、そうなってないと、特に会計士の監査受けている会社は、監査が通りませんので、基準に従って処理しているはずなのです。

 

海外には海外の会計基準がございまして、有名なのはIFRSと呼ばれるものと米国会計基準と呼ばれるものですね。IFRS国際会計基準と呼ばれるものですが、まだ全世界で適用されている訳ではなく、適用は各国が法律として採用するか否かで決まります。まあ、ヨーロッパ中心で海外にどんどん浸透して行っている会計基準という理解の方が正しいでしょうか。

米国会計基準はその名の通り、米国で適用されている会計基準ですねー。米国と言いつつ、米国以外の会社でも適用している会社があったりします(これ語り出すと長くなるので、本日は割愛します)。。

 

そして、IFRSと米国以外にも各国の会計基準というものが存在します。日本基準もそのうちの一つですね。なので、例えば中国の会計基準とかドイツの会計基準とか、それぞれの国の会計基準が法律に従って制定されていて、基本的にその国に属する企業は、その国の会計基準に従って経理処理をしてます。じゃあIFRSとかとの関係は?というと、それも国によって違ったりするのですが、例えば上場企業だけはIFRSの適用を強制して、それ以外の会社についてはその国の会計基準でいいよ、みたいな感じでの対応が結構多いかもしれません。

さらに、日本の会計基準で作った決算書と中国の会計基準で作った決算書は、処理の方法とかが若干違ったりするので、同じ決算書が出て来ないのですね(°▽°) こういうのをまとめて「会計基準差異」と呼んだりするのですが、これがあると大変厄介です。何が厄介??

 

思い出してください、連結財務諸表というのを作らなければいけない会社がありますよね、、例えば上場企業。そうすると、基準が異なる財務諸表をくっつけたら、当たり前ですが、何の財務諸表かわからないですよね??ということを防止するために、実は日本の会計基準上、基本的に会計処理は統一してね!、ってのが大前提なんです(°▽°)

いや、そんなことしたら、全世界で日本の会計基準適用しなきゃいけないやん、って全世界が混乱しますよね。。なので、例外としてIFRSか米国基準を使ってるグループ会社については、一部項目を修正の上、そのまま連結してOKよ!、ってルールがあるのです。

 

だいぶ回りくどく来ましたが、ようやく当初の設問である、英文経理・英文会計の話題に戻れます(だいぶ長かったーー)。はい、もうここまでくるとみなさんご理解いただけたと思いますが、英語を理解し、少なくともIFRSか米国基準をイロハぐらいは理解しないと、英文経理・英文会計はできません(°▽°) えっ、大変じゃん!そう大変なんです。。

なので、英語ができるだけじゃダメで、結構経理として会計の理論的なところをおさえとかないと、仕事にならないのです。

経理で英語を使うレベルって?

さて、経理で英語を使うのがすごーく大変だということを理解してもらった上で、必要な英語のレベルです。。

うーん、ちゃんとコミュニケーション取れて海外の連結がきちんとできるようになるのだと、TOEICで800点は欲しいとこ、かな。連結するだけだったら正直作業なので英語できなくてもできちゃうかもしれないけど、海外企業に問い合わせたり、議論したりする場合も当然あるわけで、そのレベルになってくるとTOEICXX点というよりは海外経験がモノを言いますね・・・当然、会計処理の理論とかの話を現地や現地の会計事務所とやったりするわけなので。。

でも、この域までくるのはかなり大変だけど、相当な専門性と経験が身についているので、正直海外+経理という専門軸でプロになれると思います。やはり人材としてそんなに多くはないので、希少性はすごく高いですよね。。

経理のプロを目指すなら、英語はキャリアの多様性という意味で大変オススメだと思うので、ぜひ検討してみてくださいね(^。^)

 

 

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村

経理を愛する女子 経理と財務を思うがままに書く(たまに経営とかIT)

経理・財務女子

初めての投稿

こんにちは、経理と財務で役立つ情報を提供していく、頑張る経理の女子です。。いつもインプットばかりなので、皆さんのお役に立てるようにアウトプットさせていただきますね。経理と財務だけだと単調なので、たまに経営の目線とか、ITの活用方法とかを交えて語っていきます(^○^)

実務情報だけじゃなくて、これから経理や財務のプロを志す人に向けても情報発信できればなーと思ってます。なので、難しいことはなるべく言わないように工夫して頑張りますね。。

最初の投稿なので、そもそも経理と財務ってなんだっけ?あれ、どんな仕事があるんだっけ?っていうのを意外と専門以外のところって把握してなかったりするので、簡単にまずは整理して、頭の体操をしていきましょう!

 

もくじ

そもそも経理と財務ってなんだっけ?

さてさて、会社の仕組みをまずは理解しないと経理と財務がよくわかりませんね。会社も、合資会社・合名会社・合同会社・株式会社とあって、社団法人とか法人も含めちゃうとかなり複雑なのですが、今日は株式会社に焦点を当てて説明をしていきます。

株式会社の目的ですが、、株主からお金を預かって、それを使ってビジネスをすることで利益を出して、その利益を株主に還元することです。この預かったお金は、人を雇ったり、広告費に使ったり、何かを仕入れたり、何かしらに変化しながら最終的に売上になって、お金として手元に戻ってきます。単純な話ですが、利益は収益(売上) - 費用で計算できるので、どんだけ売上を頑張ってあげても、費用がそれを上回ってたら、永遠に利益が出ないですね。というか、株主さんから預かったお金がどんどん食いつぶされていく・・・(°▽°)

 

少し脱線しましたが、経理の人は、この「お金の流れ」を帳簿というところに記録していく人です。そもそもお金を使ったのになーんにも記録してなかったら、利益計算できないですよね。そして原則1年に1回決算報告という形で、株主さんへ利益の報告をして配当する金額を決めます。これが「決算」「決算」と呼ばれてるものなのです。(ホントはもっと厳密に定義したいところですが、混乱しそうなので、また後日)

そして、記帳して決算書を作るだけじゃなくて、支払う税金を計算する税務申告も作成するのが経理の人だよ。この税務申告書は、決算書に基づいて作ってます。法人税だけかと思いきや、事業税・消費税・固定資産税、あれ法人住民税まで、いや対応しなきゃいけない税金あるのですね(°▽°)

さらに、上場している会社だと連結決算という会社の子会社とかを含めたグループの決算書を作って、一般に公表しなきゃいけないよ。年4回で、毎回公認会計士の監査を受けなきゃいけないので、その監査対応も経理の人のお仕事です。これを考えると、色々とありますねー

 

では財務の人は?このお金を実際に出し入れしている人です。売上は営業マン、給料は人事、広告費はマーケ部、みたいに実際にお金を使ってるのは各部門なのですが、各人がお金を支払ったり、回収したりしたら、めっちゃ効率悪いですよね(°▽°) なので、財務の人が金庫番として、お金の支払いを一括でやったり(通常銀行を使います)、回収したりしてます(回収業務は会社によって営業がやったりしているかも・・・)

あ、そうそう、お金に関連するところを担当しているので、もちろん銀行からの借入をしたり、お金がショートしないように資金繰り作ったりして管理したりもしてますね。大きい会社だと、銀行借入だけじゃなくて、例えば株式で市場から調達したり、株主さんとのリレーションを作るIRなんてものを担当したりもします(IRとして独立している会社さんもあるね)

経理と財務に関連しそうな仕事、部署は? 

はい、次は経理と財務に関連しそうな仕事とか部署のご紹介。この辺りは会社の組織によって全然違うので、なかなか「これっ!」って言えないんだけど、まず思いつくのは経営企画です。経営企画って何者??って思う人もいると思いますが、多いパターンとしては、年間の計画作成したり、実績を月次で追ったり、中期計画作ったりと、経理と同じく数字作ってるんだけど、帳簿ではなくて経営判断に利用するために作る数字ってイメージが強いですかね。。あとは、何か大きい投資をするときに、その会議体の運営をやったり、大きい会社だとM&Aのような買収案件を担当したりと、結構なんでもやっている印象です。

続いては、内部監査です。ちなみに、監査役と内部監査は似ているようで違うものです。手続的には似ているのだけど、、監査役は株式会社の役員なので株主さんに選任されて株主さんのために働く人、内部監査は代表取締役(簡単に社長とイメージしてください)の機関として運営されているので、代表取締役のために働きます。なので、やっていることは似ているのだけど、目的とか報告する人が違うわけですね。。

そのほかは、さっき触れた、IRの人が独立して部署になっていたり、経理から税金計算だけしている人が独立して部署になってたりするパターンがあるかなー。小さい会社だと、「経理」という名の部署が、なんでもやったりしてます。。

まとめ

ということで、色々と語ってきたわけですが、経理と財務のイメージがついたでしょうか?「あれ、自分のイメージと違う」っていう人も多いのではないでしょうか?では、次回からもこんな感じで、皆さんの興味ありそうな情報を発信していきますので、ぜひみてくださいね( ^∀^)

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へ
にほんブログ村