経理から経営企画へのキャリアシフト【2021年保存版】

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さて、本日はこれまでも何回かご登場している「経営企画」についてもうちょっと解説をしていこうかなと思います。経営企画って会社によって業務が違ったりして一概には言えないのですが、なるべく網羅して説明するように頑張りますね(*^▽^*) また経理から経営企画へのキャリアシフトの話、そしてキャリアシフトする際にマインドについても話についても触れていきます!

 

もくじ

 

 

経理から経営企画へ | 経営企画とは

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さあ、まず最初に経営企画とは何か、というところから説明をしていきましょうか。経営企画という部署が担ってそうなお仕事としては、

 

①計画・実績管理系

 ・中期経営計画の策定と、投資家や金融機関への経営戦略説明の資料作成

 ・単年度予算の策定と、投資家や金融機関への経営戦略説明の資料作成

 ・実績の集計と予算との対比、差異の分析

 ・予算実績管理結果の経営陣への報告と、アクションプランの決定

 

②投資実行・投資管理系

 ・M&Aの実行もしくは、事業部が行うM&Aの実行支援

 ・M&A実行後の統合業務実行もしくは支援

 ・投資案件の会議運営、投資採算性の計算

 ・投資後の投資先の損益・財務管理

 

③その他

 ・海外事業(他に海外事業をやる部署がない場合)

 ・新規事業(事業部で行わない場合)

 ・ITやデジタルの活用による業務効率化(他に担当部署がない場合)

 ・内部統制やガバナンス関連業務(他に担当部署がない場合)

 ・その他色々と特定の部署がない案件

 

ということで最後の一つがざっくりになりましたが、結局ビジネスや財務に関連して、他に担当部署がない案件が、結構経営企画の案件になったりする印象です。計画とか実績管理は数字を作っていく仕事なので経理にもっとも関連してくる部分ですが、新規事業とかになってくるとビジネスの話なので、これを見ると経営企画という概念がかなり広いですね。ただし、あくまで考えられる業務を全部網羅的に挙げていくとこうなるだけの話であって、実際は会社の方針によって経営企画の役割って変わってくるんですよね。

例えば、予算と実績の管理だけやる場合もあれば、M&A専門部署を設けて実行している場合もあります。なので、一概に経営企画の業務が言えないのはこういう感じだからなんですねー(°▽°)

 

経理から経営企画 | 経理の知識と経験の活用

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さて、なんとなく経営企画の仕事内容がわかった上で、経理との関連性について解説していきましょうか。経理と最も関連性が深いのは、やはり予算の作成と実績の管理部分ですね。これは予想損益計算書貸借対照表を作ることなので、経理の知識がかなり活用できます。1点経理と異なるのは、作成にあたっては特段法律で定められているルールはないということです(まあ厳密にいうと、上場企業に求められる業績予測とかは違ったりするわけですが、ここでは細かい話は一旦省略します)。

これはどういったことかというと、経理で作成する決算書は開示する勘定科目って厳密なルールが定められているので変更するだけでも厳しい制約が課せられていたりするのですが、予算作成とか実績管理をする場合って、粒度が異なっててもよくて、要は管理しやすいように作ればいいんですね(IR資料とかで開示すると当然連続性を求められるので、上場企業はこのように行かないケースあると思いますが、こちらも細かいので省略)。

そして根本的に経理と違うところは、経営企画で作成するのはあくまでも将来の数字なので、一定の前提を置いた上で作成をしていくわけですね。ここが実際に起きた取引を記帳していく経理側と異なる部分でして、ルールのない中で前提を起きながら、成果物を作成していくことには慣れて行かないといけません。

 

経理から経営企画 | 経理とだいぶ異なる業務

さあ、ここからです。予算とか実績管理はかなり経理との親和性がありましたが、他の業務はどうでしょう。まず投資です。これは完全にファイナンスになりますので、経理だけの知識だと、知識的には足りてないので勉強が必要ですね。加えて法律の知識も必要になってきます。

そしてその他系の業務、ITとか内部統制とかになると業務に関連した知識と経験が必要になってくるので、一部経理の経験が活きるのですが、それでも大変は一から勉強して経験していく必要があるでしょうね。

さらに新規事業系ですが、ここまでくるとビジネスになってくるので、経理の知識はほとんど活用できません。なので、新規事業系の仕事をやるときは、経理の経験にこだわらず、一から経験を積むという前提でトライしていく必要があるでしょう(まあ、あまり経理からいきなり新規事業にいくことはないと思いますが、逆にいけるチャンスがあるのであれば、それは経験した方が幅が広がると思います)

一方で、このような分野でも経理の知見が活かせる分野があって、投資・M&Aについては以前の、経理のためのキャリアアップの道、でもご紹介しましたが、M&Aなどの実行中や投資後に経理知識を結構使う場面が登場します。

経営企画で行う仕事って、ほとんどと言っていいほど、常に数字関連の業務がついて回り、損益計算書とかキャッシュフロー計算書とかは当たり前のように登場するので、経理知識は多かれ少なかれ、経営企画のあらゆる業務で役に立つのです(^。^)

加えて、ITとかデジタル活用の話でも、業務効率化の話って必ずデータの話がセットになるんですよね。経理業務のところはもちろんそのまま知見が活かせますし、データについては数字が必ずついてくるので、数字に強いということは強みです。内部統制についても、一部はどうやって適切な財務諸表を作成しようか、ということが目的になってくるので、経理視点の知識や経験はかなり活きてきます。なので、ITや内部統制の業務でも経理知識と経験の活用幅って皆さんの想像以上に広いと思いますよ(*^▽^*)

 

経理から経営企画 | マインドチェンジ

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そして、次にスキルではなくてマインドについてのお話をしたいと思います。これは経営企画だけじゃなくて、どんなキャリアシフトでもそうなのですが、以前の知識や経験は活用すれども、それに依存しない、という精神が必要です。キャリアシフトというのは、受け入れる側からすると経験値0と同じ状態で受け入れるのです。なので、マインドとしては新卒と同じである、というマインドで行った方がいろんな知識や経験を吸収してキャリアアップに繋がるのです。

やってはいけないこととして、前のスキルや経験を前面に出してしまって、キャリアシフト先での業務をすんなり受け入れなかったり、批判してしまったり、アドバイスを素直に受けなかったりすることです。これではせっかく新しい知識や経験をできる機会を自ら失っています。そもそもなぜキャリアシフトしたのか、ご自身で改めて考えてみる必要があります。

なんか若干精神論っぽくなっちゃいましたが、でもキャリアシフトって過去の経験とか実績とか以上に、マインドをしっかり持つというところが重要なのです。マインドって結局仕事している姿勢にも現れてきますので。

 

 

本日のまとめ

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さて、本日は経営企画の詳細について語ってから、経理から経営企画へのキャリアシフトについて解説してみました。最後はマインドチェンジについても触れましたね。経営企画は数字を扱う仕事であるものの、よりビジネスや経営に近い目線になってくる仕事なので、そういう仕事に魅力を感じる方にとっては良いキャリアシフトかなーと思います。本日語ったのはあくまでも一例ですので、皆さんもいろんな情報を参考にしながら検討してみてくださいね!

では、また次回お会いしましょう(^。^)

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